ドライブレコーダーのタイプ別特徴とアイサイト対応への注意点 

ニュースで話題となったことで、ドライブレコーダーへ需要が高まりつつあります。愛車のクロスオーバー7にはアイサイトが搭載されているため自分が事故を起こす確率は低減できているものの、他の人からのもらい事故は防ぐことができません。ドライブレコーダーがあれば自身に過失の無い事故やモラルを逸脱した車がいても安心することができます。

交通事故などの瞬間を記録するだけでなく、走行動画の撮影でドライブの思い出や駐車監視など使い方を工夫すれば設置後も楽しむことができます。ドライブレコーダーに興味はあるけど、アイサイト対応や何に気を付けたらいいか悩んでる方の役に立てば幸いです。

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ドライブレコーダー取付の注意点

ドライブレコーダー取り付けをする際、気を付けたいのがカメラの設置場所です。取り付け位置は「道路運送車両の保安基準(第39条)」で定められている基準を満たす必要があります。内容を要約するとバックミラーの背面もしくは「フロントガラス上部の20%以内」、「フロントガラス下部で150mm以内」のいずれかに設置しなければいけません。

アイサイト搭載車はさらに設置場所の制約が…

アイサイト搭載車となるとさらにステレオカメラの視界の妨げないよう配慮する必要があります。

アイサイトの禁止エリアは車種ごとに確認することができます。

SUBARU(スバル)の自動車ブランドオフィシャルサイト。スバルがご提供する各車の詳細情報やキャンペーン情報、お近くのスバル販売店の検索、カタログ請求、見積りシミュレーターなどのサービスをご利用いただけます。

クロスオーバー7の場合、禁止エリアはこんな感じになります。

出典:subaru.jp

カメラ本体サイズが小型であればフロントの中央部、カメラ間からミラー裏側の空間はなんとか大丈夫そうです。

アイサイトと相性が良いドライブレコーダーはどれなのかディーラーやカー用品店で調査してみました。市場の需要が高くなりつつある現在、メーカーから数多くのモデルがラインアップされています。

ドライブレコーダーの種類と保証期間

ドライブレコーダーの種類を大きく分けると、カメラ本体と操作を確認するモニターが一体となった「ワンボディ」とそれぞれを別の場所に設置する「セパレート」の2つに分かれます。

ワンボディ

モニターとカメラが一体化されており、単体でドライブレコーダーとして機能します。カメラと記録部に加えモニターが一体となっているタイプで、ユピテルやケンウッドなど主力メーカーも開発に力を入れているものが多いです。

上位機種ではドライブレコーダーとしての機能だけでなく、運転支援機能や駐車監視機能といった製品が多くラインアップされています。駐車監視機能はオプション設定のものがほとんどで追加パーツを購入しないと設定できませんが、コムテックの「DC-DR412」は標準装備で、導入時に必要コストを抑えられてオススメです。

セパレート

カメラ本体とモニターとが別体型のものです。コントローラーの位置はモデルによってさまざまでカメラ本体にあったりが別体型のものもあります。特徴はカメラとモニターが分かれているのでカメラ本体サイズが小さく取り付け位置の自由度が高くなります。モニターはレーダーやナビとの接続、もしくはWiFi接続でスマホといった外部出力して確認します。

アイサイトとの相性を考えるとセパレートから選択したいところです。おすすめはセルスターの「CSD-690FHR」と「CSD-600FHR」です。

CSD-690FHRは車外と車内用の2カメラで前後方同時に記録できます。車内用は暗視カメラ赤外線LED搭載のため夜間も対応しています。

カメラ1つのスタンダードな配置ですが、車内撮影以外の機能はCSD-690FHRと同等です。どちらのタイプも駐車監視機能が12時間常時録画のためドアパンチやイタズラに対応できます。(他メーカーの衝突検知ではセンサーが反応しなければ記録されません。)ただ駐車監視はオプションとなり、「GDO-10」という常時電源コードが追加で必要です。

セルスターのレーダーと接続することでレーダー側で設定やカメラ映像を確認することができます。また「GDO-09 」というビデオ出力コードでナビへ接続することができ、映像を確認することができます。(CSD-690FHRでは一部機能制限有り)

また、一般的なドライブレコーダーの場合SDカードの故障を防ぐためにSDカードを一定期間(約2週間)ごとにフォーマットしていく必要があります。この2機種はSDカードの独自のファイルシステムによりメンテナンスフリーとなります。

ナビ対応ならセパレートとして実力を発揮しやすいが…

ディーラー指定ナビが対応していれば映像をナビの大画面で確認することができ、かつ操作も行えます。コントローラーの設置場所に悩まず、ナビで操作できるので利便性に最も優れたタイプです。カロッツェリアの楽ナビに対応しているのが「ND-DVR1」です。

ND-DVR1の後継として「VREC-DS600」が登場しました。

すごく魅力的な機種ですが、残念なのはレンズ部がガラスでなくアクリルであることです。アクリルレンズがガラスに改良されたら間違いなくベストバイなので惜しい…(VREC-DS600でもガラスの明記は無いです。)

彩速ナビへ対応させられるのは「DRV-N530」です。

ナビ連動型は機能的にも見た目もすっきりした印象です。故障したときのリスクを考えると交換費用が高額になるかもしれませんので注意が必要です。保証などバランスをみて考えましょう。

製造国で保証期間が3年か1年に分かれる

国産か海外(日本メーカーでも製造が海外なら該当)かによって保証期間が変わります。同じメーカーでも機種によって保証期間が変わる場合もあるので注意が必要です。具体的には国内で主流ブランドのケンウッドやユピテルは海外工場で生産しており保証は1年です。国内生産は現時点でセルスターとコムテックの一部の製品のみです。

ドライブレコーダーの普及率が上がり続ければきっとメーカー保証をさらに充実するかもしれません。ドライブレコーダー設置後不意に故障してしまうと、ショップで修理依頼すると撤去+設置代金と思わぬ追加料金が発生してしまいます。また保証外で修理費用が必要になると、新品を買った方が安くなってしまうので保証期間はあまり軽視できません。

少し前のドライブレコーダーはカメラレンズにアクリルを使っている製品が多く、経年劣化するとアクリルが曇ってしまい数年で使い物にならなくなったという事例もあります。最近はガラス製が多くなってきたようなので選ぶときはレンズ部にガラス製を採用したものにしておきましょう。

スバル純正品には2種類のタイプを採用

スバル純正品には2機種あります。カメラと本体が分離式のデンソーテン製(型番H0013FL100)、カメラ一体式のJVCケンウッド製(型番SAA3060340、350)です。画素数はデンソーテンが200万ピクセルでフルHD(1920×1080)、300万ピクセルで3M(2304×1296)の録画が可能です。

スバルオートアクセサリー(SAA)には、あと1つJVCケンウッド製ドライブレコーダー(型番H0019FL150)がありますが彩速ナビ対応モデルなのでここでは省略します。


撮影した動画は、レコーダー単体で確認できないため、パソコンへSDカードを挿入するかスマホとWIFI接続(デンソーテンのみ)が必要であることが注意です。製品詳細はメーカーサイトを確認して下さい。

万一の安心と、新しいクルマの愉しみ方を提案する、2つのドライブレコーダー。

純正品の最大のメリットはアイサイトの誤作動が無いこと、ディーラーにて製品へ対する保証を受けられることです。しかし社外品と比べると機能性に対して価格は割高です。

保証期間は純正(分離式)が3年、SAA製(一体型)が1年となります。

社外品の設置についてディーラーへ確認すると「アイサイトのエラーなどによる事故のメーカー補償は無くなるので、社外品自己責任でお願いします」と言われました。ただ、社外品が全く使ってはいけないというわけではなく、普及しつつあるドライブレコーダーの設置場所や大きさに気をつけて欲しいとのことです。

大型カー用品店の販売員さんの情報によると、神奈川スバルではCELLSTAR(セルスター) を限定的にディーラーオプションとして取付対応をしているようです。地域によって対応しているところもあるのでサイズや適合をしっかり調べることでアイサイトと適合させた使用が可能です。

カメラがフロントガラスに映りこまなければ安全に使えると言えます。このあたりは純正カメラのサイズや構成から応用できそうです。

まとめ

ナビ連動型は液晶が大きく純正以上に実用的ですが万が一故障したときのダメージ(工賃など)が大きめです。現時点で保証を中心に見ると国産対応のセルスター、コムテックが3年間と優秀です。特に新しいモデルは全てガラスレンズを使用しているためレンズの曇りにくさなど耐久性にも期待できます。

ナビと連動で、レンズのガラス化など早く登場して欲しいものです。

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